あらすじ

あやかしの棲まう隠世(かくりよ)の老舗宿「天神屋」へと攫われてしまった女子大生の津場木葵。亡き祖父・史郎の残した膨大な借金のカタとして天神屋の大旦那に嫁入りを迫られるが、婚姻をはねのけ、起死回生の策として、天神屋で働いて借金を返済するとあやかし達に宣言する。最初はあやかしたちに受け入れられなかった葵だが、得意の料理を武器にあやかしたちとの距離を縮めていく。そして、ついに天神屋の離れに食事処「夕がお」を開店させ、葵は隠世での居場所を得たのだった。
そんな葵の前に、突如として現れた天神屋の好敵手宿である折尾屋の面々。その旦那頭である乱丸は、葵の良き理解者である九尾の狐の銀次を連れて帰ると迫る。必死に抵抗しようとする葵だったが、そのまま捕らえられ折尾屋のある南の地に連れてこられてしまう。 折しも南の地では、とある「儀式」の時が迫っていたのであった…。